罪ほろぼし家電(日本の愛のかたち)

異様に高価な白物家電(炊飯器、掃除機、洗濯機など)が電器店にたくさん並んでいるのをみて「いったい誰がこんなもの買うのだろう日本は金持ちが多いのか道具にこだわるひとが多いのか」と不思議さを感じる若い人が居ると思いますが、そんなあなたは、夫婦円満で愛あふれる両親のもとで育ったか、両親そろっていなかったかのどちらかでしょう。「いつも(夜遅くまで飲み歩いたり、家事まったくせず)すまん。」という思いをこめて夫が妻に贈る高価な白物家電のことを罪ほろぼし家電と呼ぶそうです。罪を金で解決するものなので、使いやすさは二の次です。夫が浪費した飲み代、ゴルフ代などに見合うくらい高価でなければダメなのですが、浪費額と等価以上であることは少なく、また直前の妻の機嫌に大きく左右されます。「○年目のダイヤモンド」というCMのアレも存在意義としてほぼ同じです。「サプライズ」としてプレゼントすることを販売側は暗黙に推奨していますが、そのことで夫婦関係を悪化させる原因になる確率も高いようです。