日本人が知らない愛とは

愛は動詞であり、愛するかしないかはあなたが決めること。
クリスチャンは結婚式で配偶者を一生愛し続けることを参列者の前で神に誓うことは誰もが知っていると思う。クリスチャンで無いのに誓った日本人も居ると思う。が、それが意味不明な国歌の歌詞かおまじないくらいにしか思っておらず、意識して実行する日本人は居ないと思う。アメリカの中年夫婦がいちゃいちゃしてる、手ぇ握って歩いてるキモい、と見えるかもしれないが、彼らは愛し続けることを神に誓ったから毎日必死でそれを実践しているのです。よくあるセレブたちの離婚に真面目なアメリカ人は「信じられない!永遠に愛することを神に誓ったのはウソなのか!」と思うのです。ワイドショーみてそんなこと考える日本人居ないでしょ?
源氏物語を始めとして日本には心理描写のしつこい恋物語が古くからあるが愛に関する物語はあるだろうか。「その後幸せにくらしましたとさ」一行で済ませる。

犬と暮らして思った。犬は全身愛の塊である。犬はあふれるほどの愛を持って生まれ、倒れる瞬間まで愛し続けます*1。愛することに関して人間よりはるかに勝った心を持っている。人は愛されたことがなければ愛することはできない難儀な生き物です。人間は忘れてしまう、慣れてしまう薄情な生き物です。愛することに努めよと説き続けるキリスト教の人間観察と導きはとても鋭い。努力しなければ愛することを維持できない、と毎日曜に教会で言われ続けて育っていない仏教徒(というより無宗教な日本人)は愛しつづけることはできないのかも。その代わり愛が無い環境で淡々と生きていける、ともいえる。

*1:犬種により愛の大きさは違うがここでは触れない